アーサーの最期のお話をします・・・
お葬式の写真も少し載せます。
ショッキングな部分もあると思いますので
苦手な方は読まないで下さいね・・・2022年1月26日の夜中・・・・・
寝ようと思って部屋に行くと
寝ているEちゃんの反対側の布団の端っこで
アーサーが苦しそうに
目を見開いたままハアハア荒い息をしていた。
放っておくと布団と荷物の間から
変な隙間に頭を突っ込んでいってしまうので
私はアーサーを抱いて朝まで座ってた。
アーサーは時々
まるで芋虫みたいに上半身だけを
仰け反らせた。
明らかにおかしかったのに
私は、それでも
アーサーは良くなると思う魔法にとり付かれていたので
きっと、皮下点滴の所為だと思い込んでいた。
皮下点滴の後は、いつもとても具合が悪くなる。
でも2日くらい頑張ると
その後、嘘のように元気になる。
っていうのを2回も経験していたから
この状態をやり過ごすことが出来れば
アーサーは元気になるし出来るとも思っていた。
とても苦しそうなので何度か水を飲ませると
ちゃんと飲んでくれた。
Eちゃんが起きる時間になったので
会社は半休を取ってもらい
アーサーの抱っこを代わってもらって
その場で布団に入って寝た。
隣でEちゃんがアーサーを抱っこしてくれていた・・・
お昼前に起きて
子供たちだけには
アーサーの具合がとても悪いことを
LINEして
アーサーの腎臓と肝臓にガンバレ!って
念を送ってあげてね。って伝えた・・・
Eちゃんにお昼ご飯を食べてもらった。
Eちゃんが、私たちの布団の
いつも自分の寝てる場所に寝かしつけをしてくれて
アーサーは、それまでとは打って変わったように
目を閉じて大人しく寝てくれた。
これで、峠を越えたのかもしれないね。
そんなことを話して
Eちゃんは安心して会社に出かけていった・・・・・
だけどEちゃんが出かけてから30分もしないうちに
アーサーはまた目を見開いて
荒い息をし始めた・・・・・・
私はハアハア言っているアーサーの横に座って
スマホで”皮下点滴 体調悪化”とか
検索してた。
私が思ってた様に
皮下点滴をすると具合が悪くなるのでは?
って思っている人が沢山いるようだった。
だけど、アンサーは
「皮下点滴をすると具合が悪くなる訳ではなくて
皮下点滴をしなければいけない程
具合が悪い状態なのです。」
とあった・・・・・・・
アーサーのハアハアする息が
それまでとは少し変わった様に感じた。
それでも私は
アーサーが危ないのだとは思わなかった。
逆に良くなってきて変わったのかも・・・
くらいに思ってた。
口の端から絶え間なく唾液が漏れてくる。
それを拭いてあげながら
ふと・・・・・・
丸2ヶ月も放置していたコタツのテーブルの上の
サーターアンダギーに目が行った。
小腹が空いたな。
お姑ちゃんのために置いてあったサーターアンダギーだけど
食べちゃうか・・・・・
なぜ、そう思ってしまったのか・・・・・・・
2ヶ月も置いてあったのに
なぜそのときに・・・・
私は立ち上がって、その丸いお菓子を
少し温めて紅茶を煎れて
居間のコタツの自分の席に座って食べた。
アーサーが見えない位置で・・・・・
たった2mほどしか離れていないのに
ふすまに隔たれた場所で・・・
ほんの数分ほどアーサーから離れて
食べ終わって
アーサーのところに戻ると・・・・・・・
アーサーの息が止まっていた。
一目でわかった。
アーサーは逝ってしまった。
私がほんの少し目を離している隙に
たった一人で旅立ってしまった。
起こる筈の無いことが起こっていた。
本当に本当に
そんな状態になってですら
私はアーサーがしんでしまうなんて
思いもしていなかったのに
あんなに
あんなに
14歳だと、あと何年って指折り数えて
あと6年しかないのか・・・・・
あと5年しかないのか・・・・・
あと4年しかないのか・・・・・
って恐れていたアーサーの死が
こんなに早く来てしまうなんて・・・・・・・・!!!
まだ10歳と3ヶ月にしかなっていないのに!!!
しかも、ずっとそばに居たのに
ひとりで逝かせてしまった。
あんなに寂しがりやで
ずっとベッタリくっついていたアーサーを
たったひとりきりで旅立たせてしまった。
私はアーサーをすぐさま抱き上げ
「アーシャー!!!アーシャーー!!!」
と泣き叫びながら
もう動かなくなったアーサーを乱暴に振り回した。
生き返るかも知れないと思ったんだと思う・・・・・
だけどアーサーはもう2度と動いてくれなかった。
ああ・・・・・・やってしまった・・・・・・・・・・
もう、取り返しがつかない・・・・・・・・・・・・
ひとしきり泣き叫んだあとで
EちゃんにLINEをしようとスマホを見ると
たぶん、アーサーがお空に行ってしまった時間ごろ
15時16分にEちゃんから
「アサ様のご様子は如何でしょうか???」
ってLINEがきてた・・・・・
「アーサーしんじゃった」
もう、自分でも信じられない
信じられなくてあり得なくて信じられない
思い出すだけでも悲しくて辛くて
恐ろしい言葉をEちゃんに送信した。
Eちゃんもショックだったと思う・・・ごめんね。
だけど、そのときに出た言葉はそれだった・・・
信じられない、とてもとても信じられない
悲しくて哀しくて恐ろしい現実だけが
そこに横たわっていた・・・・・・・
EちゃんにLINEした1分後に子供たちにもLINEした。
「アーサーお空に行っちゃった」
「え?」
「うそ・・・」
そう言いながらも
みんなが一緒に悲しんで慰めてくれた。
だけど私の涙は止まらなかった・・・・・・
信じられなくて本当に信じられなくて・・・・・
私はアーサーのビー玉みたいな
透き通って綺麗な大きくて丸い目が
大好きだった。
いつまでも見ていたいくらい好きだった。
いつまでもいつまでも毎日見ていたかった。
なのに目を開いたまま逝ってしまった
アーサーの瞳はもう真っ黒で
何にも映しておらず
私は、その大好きなアーサーの目を
閉じてあげなければならなかった。
抱っこしたままアーサーの目を閉じてあげるんだけど
アーサーったら、しんじゃってても可愛くて可愛くて
ついつい頭を撫でてしまって
そうすると目が開いてしまうので
また閉じて撫でての繰り返しをしながら
Eちゃんが帰るのを待った。
ずっとお世話になっていた動物病院の先生にも電話した。
先生は、私の所為では決してないですから。
若く見えたけど体の中は老いが進んでいたから
何にも後悔することはないですよ。
○○さんだから、ここまで頑張ってこれたんだと思いますよ
って仰ってくださって
私は号泣していたんですけど優しく慰めて下さいました。
そして・・・・ずっとアーサーを抱っこしていたけど
どうしてもトイレに行きたくて
アーサーを布団の上に置いてトイレに行き戻ると
アーサーが脱糞していた事に気づいた。
硬い便だったので、取っておきたい衝動に駆られたけど
取っておくわけにもいかないので
泣く泣くトイレに流し
布団を見るとおしっこも出ていて
布団もシーツもぐしょぬれになっていたので
洗濯をしている間にEちゃんが帰ってきた。
正直、やることを作ってくれて助かった。
ありがとうね、アーシャー・・・・・・
二人で布団のおしっこや便を処理した。
動かそうとすると、
まだ便が可愛いお尻から漏れ出てきた。
それすらも可愛かった・・・・・・
きれいに拭いてティッシュを折りたたんで
お尻の穴にテープを放射線状に貼ってあげた。
大きな可愛いお尻のそれすらも可愛く見えた。
どこを見たって何を見たって
もう命が抜けてしまっていたって
アーサーは可愛いの。
たまたまあった長くて大きい箱に
ありったけの保冷剤を敷き詰めて
ここ半年、寒くなるまで折りたたんでマット代わりに
ずっとアーサーが使ってた花柄のシーツを敷きこんで
Eちゃんと二人で寝かせた。
アーサーの口から残っていた空気が出たのか
「くぅ・・・」ってかすかに2回声を出した。
アーサーは熱を出していたので
まだお腹は熱かった。
そして、そのお腹はプックリと膨らんでいた。
どうも腹水が溜まってしまっていた様で
苦しかっただろうな・・・・・・
って思うと尚更、可哀想で可哀想で辛かった・・・・・
コロナ禍で県外に住む子達は帰って来られなかったけど
静岡県内に住んでいる末っ子K氏だけは
「会社から外出を止められてるけど
これくらいは勘弁してもらうよ」って
アーサーの顔を見に
会社が終わったあとで
高速に乗って帰ってきてくれて
5分くらいアーサーの顔を見てすぐに帰っていった・・・
あの時、箱の中にアーサーの顔が入っちゃってて
よく見えなかったよね・・・・・
ごめんね、出して見せてあげれば良かったね。
せっかく帰ってきてくれたのに・・・・・
本当はもう少し置いておきたかったけど
アーサーのお腹が腹水でぷわんぷわんで
熱でポカポカで・・・冷やしておいてはあったけど
もしも破れたり臭くなってしまったりしたら
それはそれでとても辛いので
翌日の27日の夕方にお花を持って
エドちゃんのお葬式をして頂いたところに行った・・・
まさか、たった4年で
またここに来て
エドちゃんを見送った君を送ることになるなんて思ってもみなかったよ・・・・・
そしてアーシャーのお葬式をして頂いた・・・・・
まだどうしても信じられなくて
アーシャーを焼いてしまうのも嫌で嫌で・・・・・
アーシャーのにおいを嗅いでみたけど
いつもみたいなナイスなシュメルはしなかった。
もう生きていなくなったら
においを発することもなくなっちゃうのかな・・・
もう1度だけ触っておけば良かったな。
抱っこもしておけば良かったな。
毛ももっと切っておけば良かった。
なんかはげちょろけちゃうのが可哀想で
そんなに切り取れなかったけど・・・
爪も切って取っておけば良かった。
でも、アーサー爪切られるの大嫌いだったもんね。
だからかわいそうかな・・・って思ったんだよ・・・
これで最後です・・・・・・・
アーサーが焼かれる部屋に入る瞬間も
無理矢理、触ろうかなって思って
やっぱりやめたことも後悔した。
何もかもが後悔の種だった・・・・・・
アーサーが荼毘にふされている間
エドの時はまだ末っ子K氏も居てくれたし
Eちゃんもお姑ちゃんも居たけど
この時はK氏もコロナ禍で来られず
お姑ちゃんも高齢なので家で待たせることにして
とりあえずお姑ちゃんを一旦家に戻すために
Eちゃんが送って行ったので
少しの間、控え室には私ひとりぽっちになった。
お葬式の時にはそれほど泣かなかったけど
そこで号泣した・・・・・
哀しくて悲しくて信じられなくて・・・・・・
一人きりでワンワン泣いた・・・・・・
最近アニメとかでやり直す話が多いけど
出来ることなら本当にものすごく・・・やり直したかった。
あり得ない事だと分かってはいたけど
それでも祈らずにはいられなかった。
すごくすごく祈れば、ひょっとしたら??
「時間があの時に巻き戻ってる?!!」
ってならないかな?
なんてバカみたいなことを何度も思った・・・・・
どうか・・・どうかお願いします。
やり直させてください。
アーサーを長生きさせたいんです。
あと4年・・・・・・・あと4年を
アーサーのあと4年の命を返してください・・・・・
2時間くらいでアーサーは骨になってしまった・・・
エドちゃんより2回りくらい小さい骨格だった・・・
もう、どうしたって本当に帰ってきてくれないのだ・・・・・
だけど
アーシャー
骨になっても可愛かったな・・・・・
次回は、アーサーのお話ラストです・・・
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お礼に
宇宙犬の目から光線お見舞いだ!!!
びっかーーー!!!!!
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